家族葬ってどんな葬儀?|知っておきたいメリット・デメリット

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家族葬に対する関心がますます高まっています。葬儀社のTVCMなどでも目にする機会が増えたのではないでしょうか。

とはいえ、

「家族葬ってなんだか良さそうだけど、具体的にどんな葬儀なの?」

という方も多いようです。

そこで本記事では家族葬とはどんな葬儀なのか、メリット・デメリットも含めて見ていきます。

葬儀の種類にはどんなものがあるの?

近年葬儀は多様化し、種類も増えています。ここでは公正取引委員会の調査でカテゴリー分けされた葬儀の種類をご紹介しましょう。

葬儀の種類は大きく分けて次の5つです。

・一般葬

親族や近隣、勤務先の人など、故人と関わりのあった人たちが幅広く参列する従来の伝統的な葬儀の形式です。執り行う儀式は、「通夜」・「告別式」・「火葬」です。

・家族葬

親族や故人と親しい人のみが参列します。執り行う儀式は「通夜」・「告別式」・「火葬」です。

・一日葬

家族葬と同様に、親族や故人と親しい人が参列します。執り行う儀式は、「告別式」と「火葬」のみで、「通夜」は省略されます。

・直葬

親族と故人と親しい人のみが参列し、「火葬」のみを執り行います。

・社葬

創業者や会長・社長、そのほか企業にとって大きな功績を残した人の場合、その企業が主催して執り行う葬儀です。

ではつづいて本記事のメインテーマ、家族葬についてより詳しく見ていきましょう。

家族葬とは

上述のように、家族葬とは親族や親しい人のみに参列してもらい、少人数で執り行う葬儀のことです。

公正取引委員会の資料によると、参列者の数が50名未満を家族葬と定義していますが、実際には30名ぐらいまでの小規模なものが多いようです。

通夜→告別式→火葬という流れは一般葬と同じで、とくに省略する儀式はありません。したがって、家族葬は一般葬の規模を小さくしたものと言っても良いでしょう。

家族葬を選ぶ人が増えている理由

なぜ家族葬を選ぶ人が増えているのでしょうか。理由としては、近年、ご近所付き合いや親戚との付き合いもあまりしなくなっていることに加え、新型コロナ禍の影響もあり、人との接触を極力避けた葬儀が好まれるようになってきたことが考えられます。

また従来のような盛大で華やかな葬儀よりも、故人を心から悼む気持ちのある人々による温かい葬儀が好まれるようになったこともあるでしょう。

家族葬のメリット

ここからは家族葬のメリットを見ていきましょう。家族葬のおもなメリットは次の6点です。

  • 準備の負担が軽減できる
  • 参列者対応に追われずに済む
  • 費用を軽減できる
  • 時間が短い
  • 自由度の高い内容にできる
  • アットホームな式にできる

順番に説明します。

準備の負担が軽減できる

一般葬の場合、参列者へのお知らせや返礼品や料理の用意などやるべきことが多く、実際の葬儀の前に疲れてしまうこともあります。家族葬は参列者が親しい人にかぎられているので、準備の負担もかなり軽減されるでしょう。

参列者対応に追われずに済む

一般葬では故人の関係者が大勢参列するため、挨拶など対応に追われます。なかにはこれまで会ったこともないような人も参列しているため、気疲れが大きくなることも。家族葬は親族や友人など親しい人のみが参列するため、心身ともに負担が軽くなるでしょう。

費用を軽減できる

葬儀は会場や祭壇の料金だけでなく、返礼品や接待の飲食にも費用が発生します。家族葬なら、小さめの会場で費用が比較的安く済み、返礼品代や飲食代も抑えられます。(ただし参列者が少ない分お香典も減るため、葬儀の内容によっては一般葬よりも費用の負担が大きくなる場合もあります。)

時間が短い

家族葬では参列者が少ないため、ひとりひとりへの挨拶にかかる時間や、移動などの時間が一般葬に比べて短くなります。拘束時間が短ければそれだけ疲労感も少なくなるでしょう。

自由度の高い内容にできる

家族葬には親しい人のみが参列するということもあり、周りの目を気にせず、比較的自由度の高い葬儀内容にすることができます。たとえば故人の好きな音楽を流したり、想い出の品を展示して参列者に見ていただいたりといった、故人や遺族のご希望に沿った式が実現できます。

アットホームな式にできる

一般葬の場合、参列者のなかには、故人とそこまで親しくない人も少なからず混ざっています。その点家族葬であれば、親族や友人・親しい知人のみが参列します。そのため皆で故人の思い出話をするなど、あたたかくアットホームな葬儀になるでしょう。

家族葬のデメリット

家族葬のデメリットについても見ておきましょう。主なデメリットは次の2点です。

  • 参列者を決めるのが難しい
  • 葬儀後の対応に気を遣う

こちらもひとつずつ説明します。

参列者を決めるのが難しい

家族葬は参列者が少人数ということもあり、どこまで声をかけるか悩むケースも多いようです。たとえば「親族なら〇親等まで」「友人なら親密な付き合いのある人だけ」というように、よく考えて選ぶことをおすすめします。仮にあとあと「呼んでもらえなかった」という不満が出てきた場合には、失礼のないように葬儀の趣旨を丁寧に説明しましょう。

葬儀後の訪問客への対応が増える

参列者が限られる家族葬は、葬儀後に弔問を希望される方もいらっしゃいます。個別の対応による心労を避けたいのであれば、訃報を送る際に、葬儀は家族葬で執り行うことや、弔問は辞退する旨を伝えておくとよいでしょう。

家族葬のまとめ

家族葬は、参列者の選定や葬儀後の弔問への個別対応については注意が必要ですが、事前に知っておくことである程度の対策が可能です。

家族葬を選ぶと、心身の負担を軽減し、かかる費用や時間についても抑えることができます。

そして何より家族葬は参列者が故人と親しい人のみということで、真心のこもった温かいお別れの会になるでしょう。

葬儀の形式は多様化してきており、家族葬を希望する人も増えています。葬儀についてご家族で話し合えるような雰囲気があるのであれば、元気なうちに「私の時は、家族葬であたたかく見送ってね」と伝えておくのも良いかもしれませんね。

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